瓦屋根のメリット・デメリットと、太陽光発電の設置工法

屋根材ごとの特徴(メリット、デメリット)と、太陽光発電システムを設置する時の施工方法をまとめていきたいと思います。

 

瓦屋根のメリットとデメリット

瓦は重厚感や高級感があり日本家屋には欠かせない屋根材です。主に粘土を成型し焼いて作られるため重いというのがデメリットです。
また、塗装などのメンテナンスが必要な種類もありますが、一方で、部分的な破損があった際には必要最低限な瓦の取り換えで済むといったメリットもあります。

 

瓦屋根への設置工法の種類

瓦屋根への主な設置工法として、アンカー工法、支持金具工法、支持瓦工法があります。

 

アンカー工法

アンカー工法は屋根瓦に穴をあけ、ボルトを通し下地の屋根板や垂木に固定します。
そのボルトがソーラーパネルを設置する脚となります。直接瓦に負担がかからないので、積雪の多い地域などはアンカー工法が良いとされています。

ソーラーパネルと瓦屋根との間に隙間ができるのは構造上避けることができないため、どうしても浮いた感じが否めませんが、その下の瓦には既存のものをそのまま使用することができるので、全体の色や素材の一体感は保たれます。
心配なのは屋根板に穴が開いたことによる雨漏りですが、工法改善の努力により、その心配はほぼなくなったとされています。

 

支持金具工法

支持金具工法は、瓦の下にソーラーパネル取付のための金具を差し込み固定する工法で、一番安く設置工事を行うことができます。

この工法では、金具の差込口を確保するために、必要に応じて屋根瓦に穴をあけたり削るなどの加工が加えられます。瓦の加工には高い技術が必要になるため、時に瓦が割れてしまった場合には予備の瓦を使用しなければなりません。

支持金具工法のメリットは、既存の瓦が使用できる上、ソーラーパネルと屋根との隙間が少ないことから見た目がきれいです。
ただ、隙間が少ないので熱がこもりやすく、熱に弱いソーラーパネルにはデメリットになってしまいます。

また、支持金具部分の瓦に集中して圧力がかかるため、瓦自体の強度がしっかりしていることが必要です。

 

支持瓦工法

支持瓦工法は、ソーラーパネルを支える足場になる瓦を、取り付け金具の付いた専用の瓦に取り替えて行われます。

ソーラーパネルが瓦に乗らないので瓦に負荷がかからず、施工においても、瓦や屋根板を傷つけるリスクもなく簡単というメリットがあります。

既存の瓦との材質の違いから、見た目に統一感が無くなってしまいますが、下からのぞきこまれない限りはそんなに目立つこともありません。

ただ、取り付けに必要な金具として比較すると、他の工法における金具よりも高額になります。

 

各メーカーの実際の設置方法

それでは実際に、太陽光発電システムの主要メーカーはどのような工法でソーラーパネルの設置を行っているのでしょうか。

シャープでは、限られたスペースでも有効活用できるようにパネルのサイズを4パターン用意しています。設置には、H支持金具(アンカー)、支持金具、支持瓦の3つの工法が行われています。

パナソニックには、上記3つの工法に加えて「野地ぴたFタイプ」という工法があります。これは、既存の屋根瓦を取り除き、野地板に直接ソーラーパネルを葺く工法です。
この工法では、瓦が取り除かれた分屋根の重量が格段に軽減されます。また、配線が目につかず美しいといったメリットもあります。

ソーラーフロンティアは、支持金具方式推奨です。支持瓦方式はコストがかかるので、低価格を売りとするソーラーフロンティアの方針にはなじまないのかもしれません。

東芝は、アンカー工法、支持金具工法、支持瓦工法どれでも施工可能です。また、化粧カバーを側面につけることができるので、ソーラーパネルと屋根との隙間を隠すことができ、見た目がきれいです。

 

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