太陽光発電システムを導入する場合、実際にどういう流れになるのかや、それぞれの段階でのチェックポイントをまとめました。
設置前&業者選びのチェックシートを作成したので、そちらもよろしければご活用ください!
Step1. 計画、情報収集
太陽光発電システム設置前のチェックポイントです。
太陽光発電を導入する目的を明確にする
太陽光発電システムを設置する目的は、節電・収益のためなのか、環境問題対策なのか、災害時の非常電源のためなのか、目的を明確にします。目的によって、どんな製品を選ぶかなどが変わってきます。太陽光発電導入についての情報収集インターネットや書籍などで、太陽光発電についての知識を得ます。 このサイトの内容や、リンク集なども参考にしてください。
自宅の屋根の形状を調べる
屋根の形状によって、設置できるソーラーパネルの形、大きさが変わります。(参考:屋根の種類とそれぞれの長所と短所)自宅の屋根の形、角度(標準的な屋根は約22°の4寸勾配)、方角を確認しておきましょう。屋根の立面図を用意しておけるとさらに良いようです。
光熱費を確認する
月々にかかる電気代、ガス代をチェックして、昼と夜どちらに電気を使用することが多いかや、 夏と冬の光熱費の違いも確認しましょう。
発電量のシミュレーションをより正確にすることができます。
資金計画を立てる
ソーラーローンを利用するのかや、お住まいの地域の補助金について調べておきましょう。
補助金は、その年度の申込が一定数に達するとしめ切ってしまうので要注意です。
また、補助金が実際に振り込まれるのは、太陽光発電システム設置後になるので、施工費用の支払いは自分で済ませておかないといけません。
それも考えて資金計画をたてるのですが、実際どのくらい費用がかかるのかはStep2の見積もりで出してもらいます。
Step2. 見積りを依頼する
まずは一括見積りサイトで複数業者に簡易見積りを出してもらうのがおすすめです。
業者を選ぶときには、価格だけでなく、扱えるメーカーの種類、アフターフォローの内容なども よく確認する必要があります。 ⇒業者選びの7つのポイント参照
Step3. 現地調査⇒見積書の確認
条件にあう業者が見つかれば、実際に自宅の屋根を現地調査してもらいます。その結果に基づいて、最終的な見積もり書を作成してもらい、確認します。
見積書の確認ポイントとしては、
- 何の機器や工事の費用かの明細が記載されているか
- 導入するシステムの容量が記載されているか
- 日付、担当者印など見積書の体裁に不備はないか
- アフターフォローについての説明は十分か
などです。(業者選びのポイントの記事にも詳しく書いています。)
発電量も、自宅の状況に沿って詳しいシミュレーションをしてもらいましょう。
シミュレーションでは、季節による日射の違いで、ある季節には影になっていなくても、他の時期には影になるものがないかなども大切です。
Step4.契約
見積もりに納得でき工事すると決めたら、工事請負契約を結びます。
契約書の内容の確認
契約書の中身をよく読み、疑問点がないように説明を受けましょう。
補助金申請の手続きについて
国の補助金申請は、設置工事の着工前に、 「補助金申込書」を提出し、「補助金申込受理決定通知書」が発行される必要があるので注意してください。
施工会社が手続きを代行してくれることも多いので、事前に確認しましょう。受理決定通知書は、申込から2週間ほどで発行されます。( 補助金手続きの詳細はJ-PECのサイトへ)
自治体ごとの補助金制度については、自治体によって申請方法がさまざまなので、必ずお住まいの自治体のHPなどで確認しておくようにしましょう。
設備認定申請について
補助金の申請以外に、電気買取制度のための「設備認定申請」も必要です。申請から1か月かかるので、これも早めにすませておく方がよいです。
設備認定申請の手続きも、施工業者に代行してもらえることが多いので、確認しておきましょう。
Step5. 工事
導入するシステムを決めて注文した後、1ヶ月ほどで機器が調達され、 設置工事となります。
補助金申込受理決定書に、工事の完了報告書(兼補助金申請書)の提出期限が記載されています。
新築の場合は、9か月以内、リフォームの場合は6か月以内になるので、その間に工事を済ませるようにします。
工事はパネルや各機器を設置したあと、それぞれをつなぐ配線工事をします。
設置工事は1~2日(足場の設置が必要なときは前後1日ずつ必要)で終了し、 竣工検査を経て、引き渡しとなります。
引き渡しの際、非常時に自立運転機能を使う際の非常用コンセントの位置など、細かい部分も確認するようにしましょう。
Step6. 電力会社と契約
電気の売買について、電力会社と電気受給契約を結びます。施工業者立ち会いのもと、 正常に太陽光発電システムが作動しているか確認します(連系立会い)。
Step7. 運転開始
工事、契約が終了し、太陽光発電システムの運転を開始します。
補助金交付申請書
電力需給が開始したら、「補助金交付申請書(兼完了報告書)」を期限内に提出して、その1~2ヶ月後に補助金交付決定通知、さらに交付決定から1~2か月後に、補助金が振り込まれます。
(実際に補助金が振り込まれるのって、かなり後になります…!)
メンテナンスを忘れずに
故障や不具合の発見のため、発電量を日頃からモニターで確認するようこころがけて、定期点検を必ず受けるようにしましょう。4年ごとの定期点検が推奨されています。保証書は大切に保管しておきましょう。
節電をこころがけよう
太陽光発電の長所を最大限にのばすには、節電はかかせません。
なお、昼は割高、夜は割安の「時間帯別電灯」に電気契約を変更すると 電気代がより節約できる場合があります。
おすすめ一括見積もりサイト
太陽光発電システム導入を決めたら、一括見積もりサイトで、各業者の工事費用やアフターサービス、扱えるメーカーなどを比較しましょう。
上で書いたような基準を満たした優良業者から見積もりをとることができるので、安心して利用することができます。
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